2011年04月08日

小いわし(広島県)

瀬戸内の小魚の代表格で、句は晩軟から
冬場。体長わずか一五珊前後で、大部分が
ほかの魚のえさになってしまうことから、
 「鰯」とあて字するようになった。
 新鮮な小いわしのうろこを落とし、手で
身をさばいて刺身に仕立てあげるのが広島
独特の調理法で、これをしょうがじょうゆ
につけて食べる。高級魚に劣らない味で一
般家庭から高級料亭まで、広く親しまれて
 いる。
 
 地元では魚屋だけでなく、行商のおばさ
んたちがリヤカⅠをひきながら、「なんまん
え、いりまへんか」と小いわしを売り歩い
ている。「なんまんえ」とは、かつて小いわ
しがえいやはまち漁の「生餌」だったころ
の名残である。  


Posted by よしよし先生 at 13:57県別名産