2011年08月28日

曽我の傘焼き

五月二入日、神奈川県小田原市の城前寺
で行なわれる曽我兄弟の供養をいう。

 鎌倉時代、曽我兄弟が松明の代わりに傘
を燃やして雨の夜道を進み、父の敵工藤祐
経を富士の裾野の狩場で討ちとった。また、
本懐をとげた兄弟も敵の頼朝方に討たれて
死んだ、という故事にちなんで行なわれる。
当日は寺に奉納された古傘を焼いて、曽我
兄弟の冥福を祈る。
 また、七月二〇日ごろ、鹿児島県鹿児島
市の甲突川原でも曽我兄弟の敵討ちをたた
えて、少年たちが川原で古傘を焼く「曽我
どんの傘焼き」が行なわれる。

 五月二入日に降る雨を「虎が雨」という
のは、兄の曽我十郎の愛人虎御前が、十郎
の死を悲しんで流す涙を雨にたとえたこと
からきている。


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Posted by よしよし先生 at 03:27 │日本の行事

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