2011年04月29日

城下がれい(大分県)

別府湾の日出町でとれるまこがれいのこ
と。「城下」の字をあてたのは、海を見下ろ
す小高い丘の上に普、大木氏の居城があっ
たため。
 日出町を中心とした四血ほどの海域でし
か水揚げされないのは、その海中にえさの
豊富な淡水のわく場所があって、まこがれ
いが産卵期に大挙して集まるからだという。
 句は夏。大きく成育した肝と梅酢をすり
合わせて肝酢を作り、刺身をこれにつけて
食べる。煮物やムニエルにもよく、頭の筋
肉、眼球、ほお肉が美味0また「夏座敷と
かれいは縁側がよい」とことわぎにあるよ
うに、ひれのつけ根にある柱状の肉は「縁
側」と呼ばれ、食通に珍重されている。

 かれいとひらめは似て非なるもの。俗に
「左ひらめの右かれい」といって、日の位
置が体のどちらにあるかで区別している。
あるいは口の裂け具合の大きい方がひらめ
ともいうが、外見ではわかりにくい。しか
し味覚の上では、かれいの句は夏、ひらめ
が冬とはっきりしている。


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Posted by よしよし先生 at 07:36 │県別名産

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