2011年05月27日

おばんさい(京都府)

京都の家庭料理。「お飯莱」あるいは「お
番菜」と書き、ご飯のおかずの総称である。
 おばんさいは、季節感にあふれ、材料本
来の味を生かし、しかも経済的な合理性に
富んだものである。

 代表的なものとしては、おから、こんぶ
巻き、ひじきの煮物、加茂なすの田楽、た
けのことわかめの煮物、いも棒(棒だらとえ
びいもの煮物)、かぶら蒸し、たけのこの木
の芽あえなどがある。いずれも高価な材料
は使わず、材料の味を生かすために調味料
をひか、え、アタを抜いたり油を抜いたり、
下ごしらえをしたり、という料理で、つつ
ましい材料とはいえ、味はぜいたくなもの
ばかりである。

 かつて、京都の旧家では月の何日には何
を食べるということが決まっていた。例え
ば一日はにしんのこんぶ巻き、入のつく日
はひじきの煮物、一五日はいも棒、末日は
おからであった。


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Posted by よしよし先生 at 18:25 │料理の解説

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