2011年04月30日

うなぎのかば焼き(東京都)

うなぎを背開きにして骨をとり、什串に
刺して白焼きにし、さらに蒸して軟らかく
したうえで、たれをつけて焼いたもの。
 かつて、東京湾にそそぐ川でも、夏にな
るとうなぎがたくさんとれたため、これを
おいしく食べる工夫から生まれたものとさ
れるが、いつごろから行なわれたかは不明
である。また、うなぎのかば焼きを熟いご
飯の上にのせて食べるうな井も、うなぎも
ご飯も冷めにくくなるからおいしいだろう
という、庶民の知恵から生まれたものなの
である。

 うなぎの調理法は、東京の背開きに対し
て、関西では腹開きにする。これは江戸城
を中心に成り立っていた江戸の町で「腹切
り」が嫌われたためともいわれている。


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Posted by よしよし先生 at 05:41 │料理の解説

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うなぎのかば焼き(東京都)