2011年04月17日

かつお節(高知県)

かつおの身を煮込み、あぶって乾しあげ、
かぴつけをした加工食品のこと。
 古来、調味料や「勝男」に通じ縁起がよ
いというので、武士の時代から祝宴の贈答
品にも使われた。土佐市が製造の中心であ
ることから、「土佐節」ともいう。
 かんなで薄く削ったのが花がつおで、小
鉢物やおひたしなどに振りかける。そのほ
か汁物のだしをとるときに使われ、すまし
汁にはべっ甲色の部分、みそ汁には黒色の
部分が向いている。
 かつおをいぶす加工法が考えだされたの
は江戸時代中期のこと。紀州の甚太郎とい
う漁師が土佐に釆て製造したのが始まりと
いわれる。自然発生するかびは肉質の保存
に役立つ。

 かつお節を作る際、不要となった臓物を
水洗いし、塩漬けにした、かつおの塩辛を
「酒盗」と呼ぶ。名称は、一度口にすると酒
を盗んできてまで飲むというところからつ
いたもの。  


Posted by よしよし先生 at 20:22県別名産